今夏の移籍市場でイギリスの名門リヴァプールに電撃移籍した遠藤航選手。
今回は遠藤選手に求められる役割と今後の展望について考察していきます。
今夏リヴァプールは中盤の選手を刷新した。
ケイタ・チェンバレン・ヘンダーソン・ファビーニョといった選手を放出し、新たにソボスライ・マクアリスター、市場ギリギリにフラーフェンヴェルフを獲得した。
此処数シーズンリヴァプールは中盤のスカッドが不安視されている中、キャプテンのヘンダーソンや主力のファビーニョの移籍は驚きを伴ったが、非常に期待の持てる新陳代謝になるマーケットだったと感じるファンも多いでしょう。
ただ、問題が1つあった。アンカー問題である。
ソボスライやフラーフェンヴェルフはCMタイプの選手であり攻撃面で違いを作れる選手である。マクアリスターに関しても前所属チームでは10番ポジションを務めていた。
現状アンカーにはチアゴ・バイチェティッチの2人がいるが安定感といった面で考えると不足感は否めなかった。そのためアンカーにはカイセドやラヴィアがリストアップされていたが獲得に失敗してしまった。
そんな中ブンデスリーガのデュエルキングであり、キャプテンを務めていた遠藤に白羽の矢が立った。
現状クロップはプレシーズンからアンカーにマクアリスターを採用している。
理由は幾つか予測できる。
1つは毎年課題であったボトムハーフのチームの打開の苦戦である。押し込んだ状態からアタッキングサードの崩しが中々上手くいかない場面が多いため、守備の負担は少なく、縦パスのセンス・精度の高いマクアリスターをアンカーに置くのは理に適っている可能性は高いことが当初の見込みだった。
だが、ブライトンやニューキャッスル等のハイスピードカウンターのチームが年々増えており、そのトランジションでの守備強度の課題は各誌でも報じられている。
タクティカルな面での調整・アンカーでマクアリスターの長所を活かす術の模索もありなかなか出番が回ってこない遠藤であったが、12月に転機が起こった。
フルアム戦の劇的同点弾~マクアリスターの負傷である。
ここで出番を得ることが出来るようになり、ここからは南野も苦戦した高いスタッツとチーム貢献度の維持が心配されたが、少しビルドアップのテンポに難があるものの高いプレス強度と時折見せるマクアリスターと遜色ない縦パスでファンやチームの信頼を見事勝ち取って見せた。
攻撃面・チームスピードのテンポをコントロールできるマクアリスター
トランジション時の守備強度・チームバランスに長けた遠藤
異なる良さを持ち合わせて両選手。
遠藤選手が現在アジアカップ招聘中のため、入れ違いで復帰したマクアリスターとの今後はシーズン後半の楽しみの一つになりそうです。
※まさかのこの記事を仕上げている最中
26日にクロップ退任が正式発表されました。
色々と変わっていきそうですがこれも新たなリヴァプールのステップの一つとして見守りながら遠藤に関しても更新していきます