マンチェスター・シティは今冬の移籍市場最終日に6000万ユーロの大金を投じて、ボルトからMFニコ・ゴンザレスを獲得した。
ロドリの代役としての獲得が大方の見方ではあるが、英『Times sport』ではニコ・ゴンザレスはロドリの代役にはならないとの見通しだ。
ニコは、おそらく常に彼のより自然な役割であったボックス・トゥ・ボックスのミッドフィールダーへと進化し、ポルトでもその進化は続き、昨シーズンはセルジオ・コンセイソン監督の下で、より守備的なアラン・バレラの隣で、4-4-2のより攻撃的なセントラルミッドフィールダーとしてプレーした。今シーズン、ニコはセカンドストライカーとしても起用され、サム・アゲホワの後ろでプレッシャーをかける10番の役割を担い、ペナルティエリア周辺でスペースを見つけ、走るタイミングやチャンスを決める才能を発揮している。
「ペップがロドリのような選手を探しているのなら、ニコは適任ではないと思う。彼はむしろイルカイ・ギュンドアンのような選手だ」とポルトガルのサッカージャーナリストでRTPの解説者でもあるアントニオ・タデイアは言う。「彼は賢いサッカー選手で、ボールの扱いがとても上手で、相手チームのペナルティエリアに入るタイミングの感覚がとても優れている。守備に関してはそれほど上手くはないが、ボールを見つけてフィニッシュすることはできる」
『Times sport』
確かにポルトは2ボランチを採用しており、守備的立ち位置を取るのはエウスタキオやバレラであり、ニコ・ゴンザレスは8番の役割や、2人がいるときは10番のポジションを担うこともあった。バルサでも、アンカーにブスケッツがいた事も影響するが、やはり一列前を担当することが多かった。
こう見ていくと、ニコ・ゴンザレスの補強は取り沙汰されるアンカー問題よりもリーグ中盤に入り表面化してきたギュンドアン、ベルナルド・シウバ、デ・ブライネの高齢化によるフィジカル問題を解決する、新たな8番ポジションの中心選手の見方もありそうだ。
ロドリがいれば8番、いなければ今のコバチッチのような6番の使われ方がニコ・ゴンザレスに求められる役割ではないだろうか。今後のシティの構成に注目だ。