13日、FAカップ3回戦の注目カード、アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッドがアーセナルホーム、エミレーツスタジアムで行われた。
FAカップ優勝回数1・2位を争うチームの対戦。
アーセナルは昨年のFAカップでも着用していた、「No more red」プログラムのユニフォームを着用。
ユナイテッドもこのプログラムを尊重してか、2ndユニフォームを着用。赤色が主体の2チームが赤を使用しない試合となった。
アーセナルはライスがベンチスタート、カラフィオーリ、ヌワネリが負傷離脱。LBにはルイス・ケリー、アンカーにはジョルジーニョ、前線はジェズス、マルティネッリ、ハヴァ―ツの3人となった。
ユナイテッドも、オナナ、ディアロがベンチスタートでその他はいつも通りのメンバーで試合はスタート。
前半はアーセナルが攻め込む展開。
ユナイテッドはビルドアップがまだまだ定まりきっておらず、アーセナルのプレスを回避しきれずロングボールを蹴るとアーセナルに回収され、そこから攻撃を組み立てられる苦しい立ち上がり。
一方のアーセナルもアタッキングサードまでは進入出来るが、デ・リフト、マグワイアの2CBの壁を中々越えられない。
お互い決定機を中々作れないまま後半へ。
すると後半立ち上がり52分、CBのガブリエウが浮き球の処理に失敗したところをガルナチョが拾い、カウンター。
右サイドを駆け上がり中央にグラウンダーで折り返すとファーで待っていたMFブルーノ・フェルナンデスの下へ。
ブルーノはダイレクトで右足を振りぬくとゴール右隅へ。GKラヤは一歩も動けず。
苦しい展開の中からユナイテッドが先制点をもぎ取った。
しかし、61分に試合を大きく動かすアクションが。
ドリブルで左を持ち運ぼうとしたマルティネッリに対してダロトがスライディングブロックに入るもレイトタックルとなってしまい主審はイエローカードを提示。
後半開始直後に1枚貰っていたダロトは2枚目となってしまったためレッドカードで退場。ユナイテッドはここから10人で戦うことに。
するとその直後の63分、
左サイドからのWGマルティネッリのクロスをGKバユンディルがパンチングするもクリアが小さくなる。
クリアのこぼれ球の先に待っていたガブリエルが左足ボレーを打つとデ・リフトに当たりディフレクションしたボールがGKバユンディルの逆方向に飛び、自らのミスで失点に関与してしまったガブリエウの帳消しにするオウンゴールでアーセナルが追いつくことに成功する。
ここからはユナイテッドは防戦一方。5-3のブロックを組み守り切る体制に。
しかし70分、ハヴァ―ツがボックス中央から突破を図ったところをマグワイアが左手で押したような形で、ハヴァ―ツが転倒。
そこまでのボディコンタクトは無かったように見えたが、腕の振った印象が悪かったのかPKがアーセナルに与えられる。キッカーはウーデゴール。
ゴール右隅に正確なキックを放つが、完璧に読んでいたGKバユンディルがストップ。
ユナイテッドは九死に一生を得た。
ここからはユナイテッドは疲労の見える選手を交代し、インテンシティを保つ。アーセナルはライスを投入し仕留めにかかる。
後半終盤にはハヴァーツ、ライスが決定機を迎えるもGKバユンディルがPKストップから乗ってきてアーセナルに立ちはだかる。
そのまま後半終了し延長戦へ。
延長戦も変わらず攻めるアーセナル、守るユナイテッドの構図。
アーセナルはトーマス、トロサールも投入して決定機を迎えるも決めきれない。
延長戦はスコアは動かず決着はPK戦へ。
ブルーノ・フェルナンデス、ウーデゴール、ディアロと交互に決めたPK戦アーセナル2人目、
ハヴァ―ツの右隅を狙ったキックをまたしてもバユンディルがストップ。
その後は両者お互いに決め続け、ユナイテッドが決めたら勝利の5人目ザークツィーがしっかりと左隅に流し込み、5-3でユナイテッドがPK戦勝利。
4回戦に進出した。
アーセナルは次節ノースロンドンダービーを控える過密日程の中で延長戦を戦い抜いて敗退という痛い結果となった。