EURO2024 特集

1時代の終焉か。。。クロアチア死の組を抜けられずEURO敗退

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6月25日、イタリア戦を1-1の引き分けで終えたクロアチア代表。
結果、勝ち点2・Bリーグ3位で予選をフィニッシュすることとなり、グループC・Dの結果によって予選敗退となった。

初戦でスペイン代表に内容ともに0-3で完敗。
第2戦アルバニア代表にはリードしていたが、後半アディショナルタイムに追いつかれ痛恨の2-2ドロー。
自力突破のために勝利がマストな第3戦イタリア代表戦でも、モドリッチの得点で先制したものの後半アディショナルタイムにイタリア代表ザッカーニに劇的同点ゴールを決められ1-1でタイムアップ。
2戦目、3戦目共に勝ち越しているところから追いつかれる、堅守のクロアチアらしからぬ幕切れであった。

今回のユーロはモドリッチを除き主力が30歳前後を迎え、円熟味が増し、ブロゾビッチ・コバチッチ・パシャリッチを含むユーロ最強核の中盤は強固に見えた。
死の組ではあったので敗退の可能性は確かにあったが、その結果以上に内容がついてきていなかった。
クロアチアには大きな問題点が2つ隠れていた。

1つは、
【ストライカーの不在】
W杯での準優勝の立役者マンジュキッチが居なくなり、W杯3位の立役者、ペリシッチ・クラマリッチは30歳を超えて独力で流れを作れるパフォーマンス状態ではなくなりつつあった。
幾つもあった決定機を決めきれなかったところに、限界の部分が見えた。
それ以上に深刻だったのは、【トランジションの遅さ】だった。
元々、中盤の選手が豊富な運動量で全体をカバーするタイプではなく、リトリート気味にしっかりブロックを作って守るスタイルであった。
しかし、年々世界のショートカウンターの質・スピードが上がる中で、走力、プレス強度共にそこまで高くないクロアチアの中盤と、リトリートする最終ラインとのギャップが生まれてしまい、生まれたスペースを使われ続けてしまった。

決して、その対策が出来ないメンバーだったかと言われれば、調整次第で出来たかもしれない。
今まで実績として成果を残せていたからこそスタイルを貫き通した面もあったかもしれない。
どちらにせよ、昨今のクラブだけではなくナショナルでも高いプレス強度に対しての回答が新しい時代に突入した証ともいえるクロアチアの敗退であった。

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