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トップ6相手にも魅せたスロットの手腕

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代表明けの南米組をベンチスタートさせながらも、大一番のチェルシー戦を2-1で勝利したリヴァプール。

ここでもスロットの調整能力がいかんなく発揮されていた。
まずこの試合のキーポイントとなったのは、カーティス・ジョーンズとソボスライだ。

同じ戦術家であるマレスカは、マカリスター不在のため、リヴァプールの心臓であるフラーフェンベルフを徹底的にマークする事で中央からの前進をさせない事を徹底。ハイプレスを外方向に同時にかけることでアンカーを使わせない事を徹底してきた。
こうなると、ソボスライ、カーティス両者とも中央でのゲームメイクが得意ではないため、前進が外回りになり縦にボールが入れづらくなる。そこを打開するのに両サイドで縦に飛び出すフリーランを行い続ける事が得意なカーティス、ソボスライの2人に代わりに相手を釣らせる事で、両WGが内側に入るスペースが空く。特にそこからサラーにチャンスメイクしてもらう形で、中央からゲームメイクできない代わりに、WGがゲームメイクすることで試合を作っていった。

今日の2得点ともサラーからであったことが今回の試合のゲームメイクを遂行した証だろう。特に2点目はカーティス・ソボスライのコンビの意図が明確に伝わる2人のフリーランであった。
サラーが対人で勝つことは減ってきたが、ゲームメイク能力が高いことを活かしてこのように相手やメンバーの得意なプレーに合わせてゲームメイク先を柔軟に変更できるのはスロットの戦術の柔軟性に他ならない。
また、今日の試合で戦術とは違うところで特筆すべきだったのは守備の改善だ。アーノルドの対人、ヌニェスのプレスバックはこの試合通してかなり刺さっていた。2人の守備が無ければチェルシーにもう少しチャンスの機会を与えていておかしくなかった。
この成長をしっかりと感じれるだけでもスロットの手腕と求心力は間違いないと取れるだろう。

ここから残りハードな6連戦。
どんなリヴァプールを観れるのか非常に楽しみだ。

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