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ウルブズの声明で揺れたVAR、来期も継続決定

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イギリスメディア『スカイ』によると、プレミアリーグにおけるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の継続採用が正式に決定した。

 現在は世界各国で採用されているVAR。だが明確な使用に関する課題も各リーグで散見されており、特に今シーズンのプレミアリーグでは判定をめぐる様々な問題が多発した。なかでも、9月30日に行われたプレミアリーグ第7節・トッテナムvsリヴァプールの一戦では、VAR担当のダレン・イングランド氏と主審の間で伝達ミスが発生し、本来のジャッジであれば明らかなリヴァプールの得点になっていたシーンがまさかの取り消しに。試合後にプロ審判協会(PGMOL)はこの判定が事実誤認であったことを認めリヴァプールに謝罪したことを発表したものの、以降もオフサイド、PK、退場に関する基準が担当審判ごとにブレ幅が大きいことにより議論に発展。
 特に大きな出来事として、5月にウルヴァーハンプトンがプレミアリーグに対してVARの廃止を求める意見書を提出。これを受け、6日の年次総会で来季のVAR廃止を決める投票が実施する事態となった。
結果はウルヴスを除く19クラブが廃止に対して反対票を投じたため2024-25シーズンの継続採用が正式に決定した。

 今回の投票結果についてウルヴスは、
「本日の年次総会でのVARの将来に関する投票結果には失望しているが、我々は他のクラブの決定を認め、受け入れており、プレミアリーグがクラブやサポーターの懸念を真剣に受け止めていることを確信している」
プレミアリーグのサッカーは、VARがなくてもサポーター、選手、コーチ、視聴者にとってより良いものになると我々は依然として信じているが、これらの改善は、試合の公正性とサポーターの試合全体の体験を向上させるために非常に重要だと考えている」
と声明を発表している。

 今回の結果、VARは現在のハイテンションなサッカーにおいて必要な制度であると、各チームからの見解として捉えられる一方、シーズン中には沢山の苦言が呈されていた事も事実。特にプレミアリーグでは各審判ごとの裁量の幅が大きく基準点が曖昧で公平性に欠けるところが今回の投票実施の要因であるため、PGMOLを筆頭にジャッジの質が新シーズンブラッシュアップされることを期待したい。

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