13日、プレミアリーグ延期分のマージーサイドダービーがエヴァートンホーム、グディソン・パークで行われた。
新スタジアム移転の関係で、今シーズンが最後となるグディソン・パークでのマージーサイドダービー。試合はマージーサイドダービーらしく激しい試合が行われた。
短長織り交ぜながら支配していくリヴァプールと、デュクレ・ベトの高さを活かした2トップでロングボールから展開を狙うエヴァートン。試合は開始15分で2点動く。
10分、エヴァートンはFKをクイックリスタート気味に始めると、裏に抜け出したベトがGKアリソンとの1vs1を制し先制。しかし、16分には右サイドのWGサラーからのクロスをMFマクアリスターが頭で合わせてすぐさまリヴァプールが振り出しに戻す。
ここからはお互いイエローカードが乱発する激しい展開になるが、70分まで両者なかなか決定機を掴みきれない。得点の匂いが消えてきたかに思われた73分、左サイドのWGルイス・ディアスのクロスのクリアボールを交代で入ったMFカーティス・ジョーンズが拾い、こちらも交代で入ったFWダルウィン・ヌニェスとワンツーからシュート。更にクリアされたボールをWGサラーが綺麗なワンタッチから右足を振り抜きリヴァプールが逆転。
このまま試合が終わるかに思えたラストワンプレー、LBミコレンコの高いクロスが中での混戦からボールが抜けて、走り込んできたターコウスキーの下へ。豪快に右足を振り抜いたシュートはゴール右隅に突き刺さり、グディソン・パークラストのマージーサイドダービーは引き分けに終わった。
マイケル・オリバー以上に、エヴァートンの堅い守備に苦しめられたリヴァプール。
この試合、ラストダービーで熱気に満ちたグディソン・パークに飲まれたオリバーのジャッジについて注目が集まるが、1番はリヴァプールに自由にやらせなかったエヴァートン守備陣。
特にLBオブライエン、CBブライスウェイトの対人の強さが際立った。ガクポに加えて、トップに入ってもガクポと連携して左サイドに流れながらゲームメイクしていくルイス・ディアスの2人に自由にやらせなかったことに加えて、
前では前線3枚+中盤のブロックでリヴァプールの要のMFフラーフェンベルフを囲い、経由させない戦術がハマっていた。特にゲイェとデュクレの広大なカバー能力も、剥がして展開を作りたいリヴァプールに刺さっており、実際にフラーフェンベルフは後半途中交代していた通り上手く行っていなかった。
その中でも、ゲームチェンジの得点を決め続けているサラーの得点で逆転し、エヴァートンも守備は良いが、今季の成績を表すように攻撃力に関しては課題が見えていたこともあって、リヴァプールは不満の溜まる結果となった。
ただ、リーグ戦はこの後も続いていく。勝ち点3が1になったことは確かに大きいが、それでも勝ち点差は7に広げている。寧ろ、最後に揉め事もありカーティス・ジョーンズ、スロット監督が退場し、次節以降に影響を残す事になってしまったことの方が、今回落とした2ポイントより大きな影響をもたらさないといいが。。