ピンポイントの補強と最小限の流出で抑えたシティ。
大量獲得・大量放出を続けているチェルシー。
相反する2チームによる注目の1戦だった。
シティはサヴィーニョの使い方が上手かった。
前半15分は右にドク、左にサヴィーニョと利き足サイドで縦を意識して内側をデ・ブライネが自由に使う。
しかし、フォファナ、ラヴィアが各所でしっかりとブロックを築いて決定機まで進ませない。
そこを対策すべくシティはドクとサヴィーニョの位置を入れ替える。
チェルシーの両SBは縦の警戒意識が強くなっていたため、内側にカットインしてくる動きに後手になる。
すると早速18分のドクのカットインからハーランドのゴールに繋がる。ベルナルド・シウバのラストタッチのアシストも効いていたが全体を通して相手への対応がすぐに行えていたのはチームの形をしっかり作れているシティであった。
その後もサヴィーニョはクイックな全盛期マフレズの様な期待感をもたせるプレーをしていただけに前半で怪我で交代は残念であった。
一方のチェルシーは昨シーズンに続き、パーマーやエンソ、今シーズンはラヴィアがコート全体の刈り取りに非常に効いていたが、個々のマンパワーでどうにかする状況。
監督も代わり色を出すためにまだまだ時間はかかりそうだ。
気になったのは、
・左のエンクンクがほぼ消されていて仕事が出来ていない
・ラヴィアの刈り取る能力は高いが、アンカーのカイセドと合わせて守備の強さに比重がよってしまい、昨シーズン同様エンソの攻撃タスクが非常に重たいという課題が残る。
これによりパーマーが自由に動けない状況が生まれていた。どこを軸にチームを作るのか。
ここの課題解決がマレスカ監督の最初のタスクになると思うのでどのように仕上げていくか見物だ。